dot言語という文法で書かれたテキストファイルから、図を作成するソフト

・$ dot -Tpng -o 出力するファイル名 dotファイル 　のように使う
・-T〜のオプションを変えれば、GIF, PNG, SVG, PDF, PostScriptなどで出力可

以下、mytest.dotというファイル名で保存

digraph test {
	Tokyo -> Nigata -> Aomori;
	Tokyo -> Sendai -> Aomori [dir = both];
}

として、dot -Tpng -o mytest.dot output.png

digraph test {
	Tokyo	[label = "東京"];
	Tokyo -> Nigata -> Aomori;
	Tokyo -> Sendai -> Aomori;
}

・線を点線or太線にする
　点線：Tokyo -> Uenoと記述したすぐ右に、[style=dotted]
　太線：同じく[style=bold]

・線の色を変える
　Shinjuku -> Okutama [color=red];

・線の横に文字を表示する
　Shinjuku -> Kobuchizawa [label=MoonlightShinsyu]

・矢印の先端の形を変える
　■少し尖った形
　Sun -> Moon [ arrowhead = vee ]

　■ダイヤモンド
　Sun -> Moon [ arrowhead = diamond ]

　■矢印無し
　Sun -> Moon [ arrowhead = none ]

・ノードの形を変える（１）
　Tokyo [shape=box];
　Tokyo -> Kobuchizawa;
　　→Tokyoの枠が四角になる。
　　→boxの他、ellipse(楕円、標準ではこれ)、circle(円)、plaintext(枠なし)
　　　など

　角を取るには、以下のようにする
　Yukito [shape=box style=rounded];
　Yukito -> Yue;

・ノードの形を変える（２）
　Shinjuku [shape=polygon,sides=5]
　　→ノードが五角形になる

・ノードの形を変える（３）
　shapeをrecordにすると、表が作れる。
　表の構造はlabelに記載する。

　■横に東京・新宿、とならぶ表ができ、Hirosakiと線でつながる
　Tokyo [shape=record label="東京都|新宿"];
　Tokyo -> Hirosaki;

　■縦なら、こう
　Tokyo [shape=record label="{東京都|新宿}"];
　Tokyo -> Hirosaki;
　　→縦に行を増やしてゆくには、{東京都|新宿|池袋|上野}のようにすれば良い

　■入れ子にできる
　Tokyo [shape=record label = "{東京都|新宿|{池袋|いけふくろう}|上野}" ];
　Tokyo -> Hirosaki;

　■htmlで表が書ける
	digraph html {
		Haribote [shape=none, margin=0, label=<
		<table border="0" cellborder="1" cellspacing="0">
		<tr><td>名前</td><td>評価（百点満点）</td></tr>
		<tr><td>ともよ</td><td>９７</td></tr>
		<tr><td>さくら</td><td><font color="red">９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９９</font></td></tr>
		</table>
		>];
	}

　　cf.スペースはトークンの区切りと解釈されるので、\でエスケープする
　　cf.カッコの類(〈〉)、|などを文字として使う場合もエスケープする

・ノードの横・縦の長さを変える
　Komoro [width=5,height=5]
　Shinjuku -> Kobuchizawa -> Komoro;
　　→ノードの表示がwidth,heightに収まらなければ無視される。

　Komoro [width=1,height=1,fixedsize=true]
　Shinjuku -> Kobuchizawa -> Komoro;
　　→こうすると、width,heightが必ず強制される。
　　→表示する文字が多いと、枠からはみ出る

・ノードの文字の大きさを変える
　Tokyo [fontsize=36]
　Tokyo -> Tateyama;

・ノードの枠を何重かにする
　Shinjuku [peripheries=3]
　Shinjuku -> Kobuchizawa -> Komoro;
　　とすると、ノードの枠が３重に表示される

・ノードの枠の色を指定する
　Shinjuku [color="red"]
　Shinjuku -> Kobuchizawa;

・ノードを指定した背景色で塗りつぶす
　Shinjuku [color="red",style=filled]
　Shinjuku -> Kobuchizawa;

・全ノードについて一括設定(node)
　node [shape=box]
　Shinjuku -> Kobuchizawa -> Komoro;
　Komoro -> Shinonoi -> Matsumoto;
　Matsumoto -> Kobuchizawa -> Tachikawa -> Shinjuku;

・ひとつのノードからの複数の分岐を、一度に記述する
　Shinjuku -> {Matsumoto; Nigata; Okutama}

・コメントを付ける
　/*...*/や、//...はコメントとして無視される。C++と同じやな。

・参考文献とか
 http://www.graphviz.org/pdf/dotguide.pdf

　数値の羅列などからグラフが描ける。

　gnuplotと打って起動。
　plot "ファイル名"、としてグラフを書く

　gnuplotと打って起動。
　splot "ファイル名"、としてグラフを書く

　plot sin(x)、とすればサイン関数が描かれる

　・参考文献とか
　　 http://t16web.lanl.gov/Kawano/gnuplot/index.html

縦に時間軸をとった図が描けます。
例えば、TCPプロトコルの3-way handshakeなどの解説でよく見るような図とかの作成に便利です。
作者が、Graphvizにインスパイヤされて作ったらしく、文法がdotに似ています。

mscgen -i mscfile -o output.png -T png

msc {
	a,b,c;
	a->b [label = "test"];
}
　のように記載します。
　a,b,cはそれぞれ縦軸の名前です。
　a->bはa軸からb軸に線を引く事を意味します。
　labelは、線の上に記載される文字です。

 http://www.mcternan.me.uk/mscgen/
　を見ればいいと思う。

　コマンドにテキスト出力：
　　echo "[ one ] --> [ two ]" | graph-easy
　　graph-easy フォーマットにしたがって書かれたファイル名

　その他：
　　graph-easy フォーマットにしたがって書かれたファイル名 --png
　　graph-easy filename output.svg --as_svg
　　graph-easy filename output.jpg --as_jpg
　　　など

・単純な構造
　　[ one ] --> [ two ]

・線に名前を付ける
　[ tokyo ] -- train --> [ yurakucho ]

・ひとつのノードから複数に分岐する
　[ tokyo ] -- train --> [ yurakucho ],[ Ueno ]

・ノードを横に分割する
　[ tokyo|shinjuku ] --> [ yurakucho ]